「床屋さんの話」

こんにちは、社長のカワシマです。
今日は宮城は雨降り、早朝は雷がゴロゴロと鳴って目が覚めました。
さて、私は今いろいろと楽しい仕事の企画を練ってまして、まもなく
ユーザーやパートナーの皆様にお披露目する予定となっています。
そのひとつに「みんなの独創村」というのがあります。
「私たちのために仕事がある」という観点から、仕事と私たちの幸せ
について皆で模索していこうという趣旨のおもしろい村つくりなんで
すが、それにちなんで身近な「ためになる話」を紹介します。
それは私が月一回23年間通っている床屋さんの話です。
お父さん、お母さん、長男の三人でやっているこの小さな床屋さんは
お父さんで4代目とのことで、床屋さんの老舗です。
お父さんは横浜で修行、そのころは10畳間に10人の住み込み暮ら
しだったそうです。
長男も東京で数年修行し、10年前にこの店に戻りました。
この長男が仕事では、毎日一緒に暮らしている父親に「よろしくお願
いします」と、必ず最後のチェックをお願いするのです。
もちろん仕事中の会話も、生徒が先生に対するようなとても丁寧な言
葉つかいです。
しかも、10年にもなるのに私の髪のカットはまだ許されず、洗髪や
白髪染め、ひげ剃りなどをしています。それも何年かかけて段階的に。
カットの間は毎回父親の横に立って、真剣にその手つきを観察してい
ます。10年間もですよ!
決して手抜きをしない、親子であっても先生と弟子の関係を忘れない、
何年もかけて段階的に技術を伝承させる、これらは今の世では失われ
つつある驚くべき職人のモラルです。
私は、いい床屋さんに恵まれたものです。
そして、身近なところに「人生の先生」はいるものだな、とつくづく思い
ます。

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