「パソコンのない時代」

こんにちは、社長の川嶋です。
ある会社の社長さんから、かつてこんな話を聞きました。
その方は40代前半です。
「あるときパソコンが壊れたんですよ。
それで修理の間一週間パソコンなしで仕事をしたんです。
そうしたら、机の前に座って何をしたらいいかわからなく呆然とし
てしまったんです。」
今やほとんどの会社で、だれもがパソコンを操作しています。
おかげでソフト屋の私たちも何とか暮らしていけますのでありが
たいことではあります。
でも、ふと思うことがあります。
若い頃、パソコンのない職場でどんなふうに仕事をしていたっけ?
思い出すと、職場では上司や同僚とよく喋りあっていたものです。
それは無駄話ではなく、お互い喋りあわないと仕事ができなかった
からでした。
おかげで、仕事やら生活やらあらゆることを話し合う機会が生まれ
ました。
今思い返せばあの頃は、職場で人とのつきあいを通して様々なこ
とを学んだ時代でした。
今や、画面を見る顔は無表情、目やら肩やらみな弱り、挙げ句の
果てに漢字やら暗算やらの能力は極度に劣化・・・
あのすばらしい日々をもう一度♪♪
こんなことを言うと、自分の仕事を卑下しているのかと叱られそう
ですが、そうではないのです。
まだまだパソコンやソフトは原始的、もっと人間性に合わせた仕
様を工夫しなくては、という自省の意味をこめています。
そして、失われつつあるコミュニケーションをパソコンを使った新
たな方法で回復しなくては、と思うのです。
今ではスカイプなどを使って、顔と顔を見せて話したりできますし、
ipadのような使い勝手の良い製品も出てきました。
技術的な問題は多々ありますが、どれが人間が使うにふさわし
い道具かという問いかけを忘れずに、日々改良していくことが私
たちIT関連業者のモラル、すなわち「IT道」だと思います。

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